内覧会が開かれたIGアリーナ=2025年5月16日午前9時23分、名古屋市北区、小玉重隆撮影

 名古屋市北区の名城公園内に完成した愛知国際アリーナ(IGアリーナ)の内部が16日、今夏の開業を前に報道陣に公開された。グランドオープンは7月13日で、この日が初日の大相撲名古屋場所がこけら落としとなる。来秋のアジア・アジアパラ競技大会でも競技会場として使われる計画だ。

 IGアリーナは地上5階建てで、延べ床面積は約6万3千平方メートル。メインアリーナは、1・2階に9千席、3階1千席、4階5千席あり、立ち見を含めると最大1万7千人を収容できる。

 天井の高さは30メートル。アリーナ中央からつり下がった八面体の大型モニター「センターハングビジョン」は、映像やスコアボード、メッセージなどを表示して会場を盛り上げる。2階にプレミアム席の観客が利用できるラウンジ、3階には法人などが契約して利用できるVIPルームが設置されている。

 1階にはコンコースを中心に約20の飲食店が並び、注文はモバイルオーダーでキャッシュレス決済を導入した。

1年間の来場者200万人を目標に

 アリーナはスポーツにエンターテインメントと幅広い活用が期待されている。プロバスケットボールBリーグ1部の名古屋ダイヤモンドドルフィンズの本拠地となり、ホームゲームが観戦できる。12月にはフィギュアスケートのグランプリファイナルも開かれる予定という。

 来年6月までの1年間で、コンサートなど含め100公演が予定され、200万人の来場者を目標としている。また地域活性化にどう寄与できるか、周辺の商店街とも検討を進めるとしている。

 アリーナの管理運営を担う「愛知国際アリーナ」の寛司久人社長は「地元の皆さんに愛される施設にすることが大事。スポーツやエンターテインメントで呼び込んだ人を地域に還元して、街にもにぎわいを提供できるよう仕掛けを考えていきたい」と話す。

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