私たちができることから始めよう――。茨城県立取手第一高校の生徒たちが、地球温暖化対策をまとめた「新聞」4点を作った。リサイクルに割引券を出したり、耕作放棄地へ植林したりする提案を盛り込んだ。6日から、市内のギャラリーで新聞のパネルを展示する。
メンバーは1年生16人。地域の課題解決に取り組む総合学科授業で、市環境対策課の職員が温暖化防止対策について話したのをきっかけに、4班に分かれてインターネットなどで資料を調べ、模造紙で壁新聞を作った。地球温暖化の現状やメカニズム、問題点などをイラストやグラフを使ってわかりやすく説明し、提言をまとめた。
一つのグループは、全国のごみのリサイクル率の現状や取手市の取り組みを紹介。プラスチック類のリサイクルに商店街の割引クーポン券を渡すことを提案した。「スーパーやコンビニに割引券があれば、リサイクルが当たり前になるのでは」
今井亮佑さん(16)のグループは、家具やたんすなどの廃材でオブジェの創作活動を推奨する。「新聞製作を通して環境を守る活動を考えることができた」
新聞は、地球温暖化に関するパネルと合わせて6~12日、JR取手駅市民ギャラリー、27~2月2日、JR藤代駅市民ギャラリーに展示する。