台湾の頼清徳総統=総統府提供

 台湾で唯一稼働している第3原発2号機(屛東県)が17日に稼働期限を迎えて停止し、台湾の民進党政権が実現を目指してきた「原発ゼロ」が実現する。ただ、頼清徳(ライチントー)政権は将来的な原発の再活用を否定しておらず、脱原発政策を見直す可能性は残っている。

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 台湾電力によると、第3原発2号機は17日午後に出力を下げはじめ、18日午前0時までには完全に停止する。

 台湾の立法院(国会に相当)は13日、原発の稼働期限を最長20年間延期できる法改正案を、電力の不足や価格上昇への懸念を理由に稼働停止に反対する野党が主導して可決した。ただ、頼氏は第3原発2号機の稼働期限をただちに延期することはせず、予定通り停止させる考えを示していた。

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