台湾東部景勝地・太魯閣(タロコ)渓谷で4日、救助隊員が撮影した画像=花蓮県、地元消防局提供

 3日朝に台湾東部で最大震度6強を観測した地震で、台湾の災害対策本部は5日午後9時(日本時間同10時)現在で、外国人2人を含む10人が行方不明になっていると明らかにした。現地では救助隊による捜索や救助活動が続いている。

 発表によると、これまでに死者は10人、負傷者は1133人に上っている。行方不明となっているのは子どもを含む11人で、オーストラリアのパスポートを持つシンガポール人2人も含まれるという。

 また、被害の大きかった東部花蓮県の景勝地・太魯閣(タロコ)渓谷を中心に、落石で道路が寸断されるなどしていまだ636人が身動きのとれない状態になっている。現地の消防当局などによると、約400人が取り残されているホテルには、当局が食料や水などの物資をヘリコプターなどで届けている。

 一方、花蓮市中心部ではこの日、大きく傾いたビルの解体作業が始まった。(北京=畑宗太郎)

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