郡山市立郡山一(福島)の演奏=さいたま市のソニックシティ、篠田英美撮影

 【福島】第77回全日本合唱コンクール全国大会(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)中学校部門が27日、さいたま市のソニックシティであり、県内から4校が出場した。郡山市立郡山一が混声合唱の部で、会津若松市立四が同声合唱の部で、それぞれ金賞に輝いた。郡山市立郡山七と同大槻は同声合唱の部で銀賞を受賞した。

 郡山一は5大会連続で金賞。混声合唱の部で3位にあたるさいたま市教育長賞も受賞した。31人の部員は合唱の名曲「生きる」を演奏。哲学的な問いを感情豊かに響かせた。

 部長の森千華(ゆきか)さん(3年)は「みんなが同じ方向を向いて声を合わせ、言葉に感情を込めて歌えた」。4月から顧問を務める星えりか先生は「生徒たちは地道な練習を通して努力することの大切さを学び、体現してくれた」とたたえた。

 4大会ぶりに出場した会津若松四は、女子17人で「たましいのスケジュール」「天空歌」の2曲を披露。丁寧な発声と伸びやかで均整の取れた和音を響かせた。部長の栗城梨子さん(3年)は「大舞台で最高の演奏ができた」。顧問の高橋小百合先生は「生徒たちは真摯(しんし)に音楽と向き合い、楽しんで歌ってくれた」とねぎらった。

 4大会連続出場の郡山七は、男女20人で「マルメロ」「街路灯」を演奏し、心に染みこむようなハーモニーを聴かせた。部長の板垣緩奈さん(3年)は「悔いなく演奏できて幸せです」と話した。

 初出場の大槻は14人で「幸あれ、天の女王」「アレルヤ、賛美と栄光」のラテン語曲を演奏し、澄んだ響きを聴衆に届けた。部長の吉田悠華さん(3年)は「緊張したけど、夢舞台で完全燃焼できた」と話した。(斎藤徹)

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