くわで周囲を掘り、穂先が出た=2025年4月7日午前10時13分、福岡県北九州市小倉南区合馬、中村有紀子撮影

 春の訪れを告げるタケノコ。全国1位の生産量を誇る福岡県内でも北九州市小倉南区の合馬(おうま)地区で採れるタケノコは「柔らかく、えぐみがない」と評判だ。関西の料亭も買い付けるという味を求めて、現地のタケノコ掘り体験に足を運んだ。

 「ここに、土の割れ目があります」

 4月上旬、竹林が広がる山の斜面。「合馬観光たけのこ園」の小原章吾園長(41)の足元に15センチほどの地割れがあった。くわで土をかき分けると黄色いタケノコの穂先がひょっこり。さらに土をかき分け、ぐっと力を込めて掘り出した。

 この日、何本も掘り出したの…

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