京都の人気ラーメン店が、地元の竹で「メンマ」を作り、ラーメンの具材として提供する試みを始めている。国内で流通するメンマの原材料はほぼ輸入のなか、国産に挑むのは、全国的に直面している「ある問題」の解決に役立ちたいとの思いがある。
京都は美しい竹林やタケノコの名産地として知られる一方、手入れをされなくなった薄暗い「放置竹林」が増えている。タケノコや竹かごなど、食材や日用品の材料を供給する役割が竹林にはあったが、安い輸入品や生活スタイルの変化、地主の高齢化などで、手入れをする担い手が減っている。
放置竹林が広葉樹の森などを侵食して広がると、光が遮られ他の樹木が育ちにくくなる。また、深く根を張る樹木とは異なり、竹の地下茎は浅く横に広がるため、景観問題だけではなく土砂災害の要因にもなるとされる。
そこで立ち上がったのが、京…