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10日に見つかった不発弾。全長約120センチ、直径約36センチで重さは約250キロという=名古屋市提供
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 名古屋市で10日、また不発弾が見つかった。昨年10月以降、6発目。今回を含め、5発が中区丸の内2丁目13番地に集中する。80年前の第2次大戦末期に米軍が投下したものが、なぜ今になって相次ぎ見つかるのか。住民も市も困惑する。現地を歩いた。

地下2メートル付近で発見

 「掘れば掘るほど出てくるんじゃないか」。今回の発見現場近くの日本料理店の経営者はそう話す。

 15階建てマンションを建設するための基礎工事掘削中、作業員が地下2メートル付近で発見したのは長さ120センチ、直径36センチの米国製250キロ焼夷(しょうい)爆弾だ。

 昨年10月に1回、2月に2回、3月に1回の計4回、同じ13番地の、しかも東北の角付近で同型のものが見つかっている。今回は、3月の現場の数メートル脇だ。

 現場は市中心部の官庁街と栄の繁華街の中間地。木造家屋や低層ビルが混在し、近年高層ビルへの建て替えが相次ぐ。今回の現場付近も数年前まで6階建てオフィスビルがあった。

撤去費用は誰が負担?

 「よく今まで何も起きなかっ…

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