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名古屋をどりの公演に向けて稽古するすみれさん(中央)や、西川流四世家元の西川千雅さん(中央右)=名古屋市昭和区

 終戦直後から続く日本舞踊西川流の公演「名古屋をどり」が19日、岡谷鋼機名古屋公会堂(名古屋市昭和区)で開幕する。一昨年から「名古屋をどりNEO傾奇者(かぶきもの)」として生まれ変わり、全国の芸妓(げいこ)による芸や、舞踊劇が上演される。20日まで。

 公演は二部制で、第1部では「全国芸妓博覧会」として、名古屋の名妓連(めいぎれん)組合とともに全国八つの芸妓団体が出演する。第2部の「NEO舞踊劇 名古屋ハイカラ華劇團(かげきだん)」では、西川流四世家元の西川千雅さんや、ゲストで俳優のすみれさんが出演。昭和初期、名古屋に集まる「ハミダシ者」たちをミュージカルで描く。

 すみれさんは歌はうまいが日本語がしゃべれない「びおら」という役を演じる。ハワイで育ったすみれさん。ミュージカルを学んだことがあり、歌も得意だという。「時代は違うけれど、自分そのままだと思った」と話す。

 名古屋は日本で舞台デビューした場所で、今回は育休から復帰して初めての舞台だという。「名古屋での舞台にわくわくしている。お客さんを楽しませて、一緒に名古屋を盛り上げたい」と気合が入る。

 計4回の公演で、開演は両日とも午前11時と午後5時。チケットはSS席1万1千円ほか。問い合わせは西川流(052・831・7106)へ。(小原智恵)

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