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学習評価に関する調査結果を説明する名古屋市教育委員会の担当者=2025年4月28日午後4時17分、名古屋市役所、大西英正撮影

 学習評価(内申点)をめぐり、名古屋市教育委員会が28日、全市立中学校111校を対象にした調査結果を公表した。

 国が生徒個人の目標達成度でみる「絶対評価」を求めるなか、4割近い学校で他の生徒と比較する「相対評価」に近い手法が口頭または文書で教務主任らから伝えられていた。

 実際の評価結果とは合致していないとして、市教委は「相対評価が行われていたとは認められない」としたが、歯切れの悪い説明に終始した。

 「結果からは(相対評価は)やられていなかった」。市教委義務教育課の畑生(はたぶ)理沙課長は話した。

 一部の市立中学が「相対評価」に近い手法で内申点を出していたという3月の朝日新聞の報道を受け、急きょ昨年度の状況を調べたところ、全校が絶対評価を「実施した」と答えたという。

市教委「疑義生じさせ、遺憾」

 しかし44校で、評定(最低…

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