大阪府が2025年大阪・関西万博に無料で府内の小中高校生らを学校単位で招待する事業に関し、吹田市立小中学校が不参加を決めたことについて、後藤圭二市長は10日の記者会見で「会場の安全性を保護者に説明できない」と説明した。
この事業に関しては、市教育委員会が府教育庁に、子どもの健康対策や安全面に関して質問するなどして対応を進めてきた。そのうえで市教委は、校長会で意向を確認し、学校単位では参加しないことを決めた。
後藤市長は「熱中症対策や災害時の対応、救護所の状況について満足できる回答はなく、安全面の確認ができなかった。参加したいと思っていたので残念だ」と語った。さらに「真夏の暑さは、(霧状の水を噴射する)ドライミストでは対応できない。熱中症の患者は必ず出る」と指摘した。