人気のダイビングスポットとなっている和歌山県串本町沖のサンゴ群集の形成は約7300年前だったと、県立南紀熊野ジオパークセンターを中心とする研究グループが発表した。研究論文は2月11日付の海洋地質学の国際的専門誌「Marine Geology」3月号に掲載された。
研究グループは、同ジオパークセンター主査研究員で和歌山大紀伊半島価値共創基幹客員准教授の本郷宙軌さん、東北大大学院理学研究科准教授の浅海竜司さん、国立環境研究所生物多様性領域上級主席研究員で東京大大学院理学系研究科教授の山野博哉さんの3人。
本郷さんによると、串本のサンゴ群集は100年以上前から研究されてきた。2005年には、北緯33度と緯度が高い海域に110種類以上のサンゴ群が生息していることなどから沿岸海域がラムサール条約湿地に指定された。
しかし、こうしたサンゴ群集がいつごろから生息を始めたのか、その当時どのような海洋環境の変化があったのかは明らかになっていなかった。
研究グループは21年ごろか…