「畳パウンド」をつくっている吉岡真佐江さん(左)と芙実さん=2025年3月3日、大阪府箕面市、中島隆撮影

 一辺13センチの正方形の木箱を4畳半の畳部屋に見立て、4種類のパウンドケーキを詰める。名付けて「畳パウンド」。大阪府箕面市の親子が「子どもが安心して食べられるように」との思いでつくったお菓子が、大阪・関西万博に向けた商品開発コンテストで最優秀賞を得て「大阪土産」になった。

 「畳パウンド」をつくるのは、小学校の教員だった吉岡真佐江さん(61)と、保育士で体操教室も開いていた娘の芙実(ふみ)さん(30)。自宅の工房で注文が入ったら焼く。

 ふたりは、共通の思いを持っていた。

 子どもたちがよく食べるお菓子は油や添加物が多く、肥満につながってしまう。できれば、そんな心配が少ないものを食べてほしい。

 真佐江さんの定年が近づき…

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