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【囲碁中継】広瀬優一七段ー福岡航太朗七段【第50期囲碁名人戦リーグ】

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開幕4連勝で暫定首位に立った福岡航太朗七段=10日、東京・市ケ谷の日本棋院

 第50期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は10日、福岡航太朗七段が広瀬優一七段に237手までで黒番中押し勝ちし、開幕から負けなしの4連勝。同じく無敗の井山裕太王座(3勝0敗)、余正麒八段(2勝0敗)を抑えて暫定ながら単独首位に立った。広瀬は3連敗で1勝3敗となり、リーグ残留に黄信号がともった。

 左下隅から下辺にまたがる広瀬の白陣に対する福岡の荒らしがハイライトだった。広瀬はめいっぱい囲いにいったが、その隙を突いた福岡は捨て石を利用して白陣を真っ二つに分断。下辺が白地変じて黒地となり、ここで勝負が決まった。

 リーグ前半戦、シード組の許家元九段に加えて、福岡自身と同様に予選から勝ち上がった昇格組との連戦を無敗で乗り切り、最高の状態で4月からの後半戦に臨む。4月は余、5月は井山、6月は芝野虎丸九段(1勝1敗)と、いずれも優勝候補との3連戦。結果によってはリーグ優勝=名人挑戦権獲得も見えてくる。本当の正念場はこれからだ。

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