国公立大学の個別試験(2次試験)が25日、各地で始まった。東京大本郷キャンパス(東京都文京区本郷7丁目)の正門には午前8時前から、全国から集まった受験生たちが長い列を作り、単語帳や参考書を見返したり、保護者や恩師らと言葉を交わしたりしていた。
愛知県から来た高校3年の女子生徒は、姉(21)に付き添われながら入場を待つ列に並んだ。理科二類を受験するといい、「将来は化学者になりたい。1点を勝ち取ります」と話した。
静岡県から父親と来た高校3年の男子生徒はこれまでの受験勉強を振り返り、「落ちるかもしれないと考えると本当に怖いけど、やらないより、やって後悔したかった」と話した。「受験勉強を通じて友人と切磋琢磨(せっさたくま)した経験は必ず生きると思う。全力を尽くします」
文部科学省によると、25日からの前期日程には172大学613学部に23万5719人(昨年度23万2344人)が出願。国立大の倍率は2.8倍(同2.8倍)、公立は3.4倍(3.3倍)。合格発表は国立は3月6日から、公立は1日からあり、東京大学は10日の予定。