住吉会本部へ家宅捜索に入る警視庁の捜査員ら=2022年3月23日午前9時55分、東京都新宿区新宿7丁目

 全国で2番目の勢力をもつ指定暴力団住吉会が、東京・新宿の本部事務所を移転させる動きがあることが捜査関係者への取材でわかった。警察当局は移転先の特定に苦慮しているという。暴力団勢力が昨年初めて2万人を下回る中、SNSでゆるくつながる「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」の摘発が目立ち始めており、専門家は犯罪集団の「潜在化」を指摘する。

  • 暴力団員、初めて2万人下回る

 警察庁によると、住吉会の構成員・準構成員らは約3200人で、山口組に次ぐ勢力だ。新宿区新宿7丁目のマンションについて、2023年11月に都公安委員会から本部事務所に認定されたが、昨年6月、近隣住民側の申請を受けて東京地裁が使用を禁じる仮処分を決定していた。

 捜査関係者によると、本部事務所からは8月までに複数回、荷物の搬出が確認されたが、「大きな机を運び出してくれる業者が見つからない」などの理由で完全には退去していなかったという。

 住吉会側はその後、住民側弁護士に売却の意向を示し、昨年末から年明けにかけて複数回、弁護士の立ち会いのもとで部屋の内見を受け入れたという。住民側弁護士は「完全退去に向け、働きかけや交渉を続けていきたい」と話す。

 ただ、捜査関係者によると…

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