糸数健一・与那国町長(左)と面会する中谷元・防衛相=2025年1月22日午後4時11分、沖縄県与那国町、佐藤瑞季撮影

 中谷元・防衛相は22日、沖縄県与那国町で糸数健一町長と会談し、敵のミサイル攻撃を受けた際に住民が避難するシェルターの整備や、政府と自治体による共同訓練など、国民保護の取り組みに「最大限協力する」と伝えた。中谷氏は同日に竹富、波照間両島(いずれも同県竹富町)も現職の防衛相として初めて訪れ、有事に住民避難に使う港などを視察した。

 中国が台湾に侵攻する台湾有事を念頭に、政府は2022年に策定した安全保障関連3文書で、南西地域の空港や港の整備のほか、避難施設の確保を明記。与那国、竹富両町、石垣、宮古島両市、多良間村の5市町村でシェルター整備を進める方針だ。このうち16年以降に陸上自衛隊の駐屯地が開設された与那国町、石垣市、宮古島市のシェルター整備については25年度当初予算案に助成金などの費用として838億円を盛り込んだ。

 中谷氏は22日、記者団に「…

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