年金

 厚生労働省は27日、2024年度の国民年金保険料の納付率が78.6%だったと発表した。前年度から0.9ポイント増え、13年連続で上がった。11年度の納付率は58.6%だった。さかのぼって納付できる過去2年間分を含めた最終的な納付率は84.5%で、統計を取り始めた04年度以降で過去最高となった。

 昨年3月から導入した口座振替の電子申請や、スマートフォン決済アプリによる納付などで利便性が高まり、納付率が上がったとみられる。

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 24年度末、国民年金の被保険者は1368万人で、前年度末より19万人減った。厚生年金に加入する配偶者に扶養される国民年金3号被保険者は641万人で、ともに過去最少となった。正規雇用が増えたことや、短時間労働者の厚生年金への加入促進などが影響した。

 日本で暮らす外国人の状況もあわせて公表した。追納できる過去2年分を含めた国民年金保険料の最終納付率は49.7%。前年度から6.2ポイント上がった。国民年金被保険者は77万人で、全体の約6%だった。

 厚労省は今後も、多くの言語での制度説明や関係団体と連携しながら、納付率の向上をめざす考えだ。

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