国際決済銀行(BIS)は3日、日本銀行や米欧などの中央銀行と共同で、国際決済の実証実験を行うと発表した。デジタル通貨を用いて、低コストでより早く海外に送金できる仕組みをめざす。
貿易代金の送金など、日本の銀行から海外の銀行にお金を送る際には通常、国際銀行間通信協会(SWIFT)のネットワークを使う。日本の銀行と外国の銀行は直接つながっていないことも多いため、中継役となる大手銀行など複数の銀行を経由して送る。各銀行では送金指示内容の確認や不正な資金でないかなどの点検が行われるため、長い場合には数日かかることもある。
実証実験は、民間銀行の預金や中央銀行の資金をデジタル通貨として、一つのシステム上でスムーズに送金できる仕組みをつくるのがねらい。
デジタル通貨の技術を使い…