天皇、皇后両陛下が主催し、東京・元赤坂の赤坂御苑で30日に開催された秋の園遊会で、複数の招待客が体調を崩し、両陛下がお見舞いを伝えた。宮内庁が31日、明らかにした。
秋の園遊会は30日の昼に開かれ、各界で業績を上げるなどした人とその配偶者計約1400人が出席。同庁によると、このうち複数人が体調を崩した。報告を受けた両陛下は、体調を案じ、お見舞いを伝えるよう希望したという。
園遊会は午後0時半ごろから開催され、招待客は赤坂御苑内の散策や、場内のテントで振る舞われる食事を楽しんだ。両陛下や皇族方は午後1時50分ごろから会場をめぐり、待ち受けた招待客と和やかに歓談した。
ただ、この日は秋の日差しが照りつけ、気温は20度超まで上昇。両陛下は、待ち受けた招待客を「直射日光を浴びることになって大変だったのでは」と気遣っていたという。
園遊会は高齢の招待客も少なくなく、同庁によると昨秋の園遊会でも複数人が体調を崩すケースがあったという。(河崎優子、中田絢子)