東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に立候補するため、6月9日付で辞職する広島県安芸高田市の石丸伸二市長の退任式が6日、市民文化センターであった。石丸市長は「財政健全化をかなり進められた。教育分野への資源の配分に、相当に注力できた」と4年間の成果を語った。
退任式には、職員約200人のほかに、市民や市長の支持者ら約260人が集まった。石丸市長は「4年を振り返るととてつもない充実感がある。できることはすべてやりきった」と述べ、小中学校の給食無償化や学校用務員の配置などを成果として挙げた。
続いて市役所であった退任会見では、自身の取り組んだ行財政改革の成果を改めて語る一方、「市長としてやるべきことをやったが、議会が否決をしたものは議会の責任」とも述べた。
5月17日には、同市吉田町吉田の計三つの保育所と幼稚園を統合し、同町山手に認定こども園を整備する計画の基本構想策定費613万円の予算を専決処分した。市長辞職後の6月10日に開会する市議会定例会で市執行部が市議会に報告し、承認を求めることになる。
過去2回にわたり議会が予算案から削除しているが、石丸市長は退任会見で「自分がやらないと先送りされる。承認されるからやる、承認されないから(専決処分を)やらないというものではない」と話した。
6月10日から新市長が決まる7月7日までは、米村公男副市長が職務代理者を務める。
7月の市長選には3氏が名乗り 石丸市政を評価する市議も
6月30日告示、7月7日投…