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介護サービスの利用者宅から事務所に戻った三上達治さん=2025年6月27日午後8時59分、埼玉県川越市霞ケ関東5丁目、永沼仁撮影
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 身体介護、有償運送、行動支援、生活サポート――1週間のシフト表には、自らの勤務が毎日書き込まれている。

 利用者の家に午前7時に訪れ、終業は午後9時半という日も。「休みが全くありません。でも、私がやらなかったら確実に赤字になります」

 埼玉県川越市で訪問介護事業所「アイシャイン」を営む三上達治さん(48)は、厳しい表情をみせた。

 事業所は、特定NPO法人として2017年に立ちあげた。10人前後のヘルパーの大半が「パート」。年齢は50、60代が中心で高齢化が進む。

 「処遇改善を重ねていますが、給料が低いので定着が難しい。光熱費や車両費の負担もあるので、物価高騰も打撃です」

■基本報酬2~3%引き下げ…

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