日米両政府は28日午後、東京都内で外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)を開き、共同発表を出した。自衛隊と米軍の指揮統制の連携強化を進めるため、米側が在日米軍を再編し「統合軍司令部」を新設する方針を表明。新司令部には陸海空などの米軍を束ねる作戦指揮権を持たせる予定で、今後日米間で指揮統制連携をめぐる作業部会を立ち上げ、具体的な調整を進めることを決めた。
日米2プラス2の開催は、昨年1月の米ワシントン以来、約1年6カ月ぶり。日本側は上川陽子外相と木原稔防衛相、米側はブリンケン国務長官とオースティン国防長官が出席した。
共同発表は「日米両国の国家戦略文書がかつてないほど整合していることを踏まえ、同盟の抑止力・対処力を更に強化していく」と強調。「演習及び協議を通じてあらゆるレベルでの同盟の政策及び運用に関する調整を強化する」とした上で、在日米軍について「インド太平洋軍司令官隷下の統合軍司令部として再編成する」とした。
陸海空の各部隊を一元的に指…