Smiley face

 国民議会(下院)選挙で与党連合が大敗し、大統領が解散総選挙に踏み切ったフランス。どの勢力も過半数を確保できず、「政治空白」が2カ月以上続いてきたが、21日にようやく新内閣が発足した。だが、政治対立で早期に内閣不信任が成立する可能性も消えていない。深まる混迷のきっかけとなった6月の欧州議会選、そして7月の下院選で何が起きたのか、投票結果を地図で振り返った。

  • 国民の怒り生んだ「賭け」 エリート大統領が「嫌われ者」になるまで

 マクロン氏は6月上旬の欧州議会選で極右の流れをくむ右翼政党「国民連合(RN)」に惨敗し、下院を解散した。下院選は6月30日と7月7日の2回投票で実施。欧州議会選を含む計3回の選挙結果の仏内務省の集計から、全577の各選挙区で得票率が最も高かった政党を地図に色分けした。

 欧州議会選では、パリや中部リヨン、南部マルセイユなど一部の都市を除き、ほとんどの地域でRNが得票率で首位に立ち、欧州議会選では初めて得票率が3割を超えた。

写真・図版
国民連合の支持はフランス全土に広がっている

 ルペン前党首が地盤とする北…

共有