22日午前10時ごろ、埼玉県小鹿野町両神薄の県道両神小鹿野線で土砂崩れが起きた。両神山(標高1723メートル)につながる県道が通行止めとなっており、同日夕現在、山側にある集落の住民や登山客らが取り残されている。県と町によると、負傷者がいるとの情報は入っていない。
県によると、県道沿いののり面が高さ12メートル、幅10メートルにわたって崩れ、道を塞いでいる。土砂の量は約100立方メートルほどとみられる。県道は幅4メートルほどと狭い。
町によると、集落には14世帯20人が住んでおり、11人が残っている。他の住民は集落の外におり、町は全員の無事を確認しているという。住民以外には登山客14人、釣り客1人、地元森林組合の職員7人の計22人がおり、一部は山道を経由して移動している。路線バス1台と、登山客の乗用車約10台が残ったままという。電気や通信、ガスに影響は出ていない。町は避難所を開設して対応に当たっている。