無所属2人が立候補した埼玉県秩父市長選は20日投開票され、新顔で前市議の清野和彦氏(41)が、再選をめざした現職の北堀篤氏(74)=自民・公明推薦=を破り、初当選を果たした。連合埼玉の推薦も取り付けて組織選を展開した北堀氏を、SNSや動画配信も駆使した清野氏が923票差で競り勝った。当日有権者数は4万8636人、投票率は59・53%(前回59・85%)で過去最低を更新した。
初当選の喜びにわく清野氏の陣営では、子育て世代の姿も目立った。清野氏は「このまちを変えたいという思いを、幅広い世代の方々から一つにできたことが勝因」と声を弾ませた。
市議3回当選の実績はあるものの、得票は最高でも2千票ほど。支持を広げた要因の一つは、久喜邦康・前市長(70)との連携だ。
■前々回90票差、前回約30…