県教育委員会会議が23日、県庁で開かれ、県立の男女別学高校の共学化が議題にあがった。8月末までの報告書作成に向けて、本格的な議論が始まった。
会議では、県民の意見を把握するために昨年10月から今年4月18日まで実施した意見聴取についての報告があった。この期間の意見聴取は、男女別学高校の保護者や同窓会、市民団体などに計18回実施したという。
教育の機会均等・ニーズ、歴史・伝統など五つの観点から、共学化推進と別学維持のそれぞれの意見の要旨を列挙した。
教育委員からは「別学、共学のメリットについてはどんな意見が出たか」「要旨にある『男女の役割についての定型化された概念』とは何か」などの質問があった。共学化への賛否を明らかにした委員はいなかった。(杉原里美)