金融庁や証券取引等監視委員会が入る庁舎

 東証スタンダード上場で建設業の「創建エース」(東京)について、証券取引等監視委員会は17日、約65億円の売り上げを過大に計上したとして、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で、課徴金7844万円の納付を同社に命じるよう金融庁に勧告した。

 監視委によると、同社の連結子会社は、建設業者から解体工事を請け負い、下請け業者に発注したように装い売り上げを過大に計上したという。

 実際には連結子会社は工事に関わっていなかったといい、監視委は、創建エースが2022~23年に提出した有価証券報告書などで不適切な記載があったと認定した。

 同社は「勧告を真摯(しんし)に受けとめ、対応を検討する。ご迷惑をおかけして深くおわびする」とコメントを出した。

 同社は19日付で上場廃止となることが決まっている。

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