シリアのアサド政権が崩壊した直後、シリア全域に空爆したイスラエル。敵対する隣国からの攻撃を防ぐためと、その軍事作戦の理由を説明する。イスラエル市民が感じる隣国の脅威とはどんなものか。国境近くの街で探った。
記者が5日に訪れたイスラエル最北端の街メトゥラ。隣国レバノンのイスラム教シーア組織ヒズボラとの戦闘で1年以上にわたり、戦火にさらされてきた。11月27日にイスラエルとレバノンの停戦合意が発効し、イスラエル北部地域住民への行動制限が解除された。
メトゥラは人口約2400人ほどの、のどかな街だ。半島のように突き出て三方をレバノンに囲まれているとあって、戦闘の爪痕は深い。距離が近すぎるため、イスラエルの高度な防空システムでも迎撃は難しい。ヒズボラのロケット弾や砲撃で、家屋の多くが破壊された。地面に穴ができている場所もある。
■ひっきりなしに鳴る市長の携…