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試合後に整列した佐野工科の選手たち=2025年7月14日、久宝寺、大蔦幸撮影

(14日、第107回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 今宮17―0佐野工科)

 夏は絶対に単独出場を――。選手10人の佐野工科は、点差をつけられても最後まであきらめなかった。

 昨秋8人で始動した。実戦練習ができず、引退した3年生が練習に付き合ってくれた。今年の春は、堺工科と合同チームで力を磨いた。

 この日は初回、1番の蒲地隼命(しゅんや)選手(1年)が安打を放ち、一回裏は大西翔投手(2年)が三者凡退に抑えた。二回裏以降、失策や連続安打で相手の猛攻を受けた。

 投手と捕手を兼任した中田悠希主将(3年)は「いつもなら2桁くらい失策がつくけれど、今日はヒットも出て、成長を感じた」と充実した表情だった。安藤聡司監督(36)も「初回がよかった。やっと一丸になった気がする」と話した。

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