警視庁本部=東京都千代田区霞が関2丁目

 売春する場所を提供したとして、警視庁は東京都新宿区歌舞伎町の風俗店「SPARAKU」の経営者須藤一樹容疑者(54)=同区百人町1丁目=ら男6人を売春防止法違反(場所提供)容疑で逮捕し、4日に発表した。店は主に訪日外国人を対象に客引きしていたといい、須藤容疑者は容疑を認め、「客の9割が外国人だった」と供述しているという。

 他に逮捕されたのは、同店従業員の男(25)=同歌舞伎町2丁目=、SPARAKU系列店店長の男(25)=同=ら。

 保安課によると、6人の逮捕容疑は昨年10~12月、「SPARAKU」(同区歌舞伎町1丁目)などで、20代の女性スタッフが不特定の男性と売春すると知りながら、店の個室を使用させたというもの。

 外国人の客引きが路上で訪日外国人に声をかけ、店まで案内していたという。店からは米ドルなど16カ国の通貨が見つかっており、従業員の男は「それぞれの通貨で支払いができるようにしていた」と説明しているという。

 店の女性スタッフは全員日本人で、須藤容疑者が大久保公園周辺で売春目的の客待ちをしている女性に声をかけて、店で働かせていたという。

 一方、同課は風俗店として使用されると知りながら、店を貸したとして職業不詳の男(68)=同中野区中央4丁目=も同容疑(資金などの提供)で逮捕した。

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