第2次世界大戦後の連合国による軍事裁判で「日本人BC級戦犯」として裁かれた朝鮮半島出身の元軍属らの救済を求めている「同進会」が1日、国会内で集会を開いた。外国籍の元BC級戦犯の救済は「歴史的人権問題」だとして、戦後80年となる来年までの早期立法解決を求めるアピール文を採択した。
在日韓国人元BC級戦犯は、最後の生存者だった李鶴来(イハンネ)さんが2021年3月に96歳で亡くなり、遺族が運動を引き継いだ。朴来洪(パクネホン)会長は集会で「日本政府は過ちを正してほしい」と訴えた。
元戦犯に対する恩給などの援護制度は、外国籍元戦犯については日本国籍を失ったことを理由に対象外とされた。超党派の日韓議員連盟を中心に2016年、元戦犯や遺族に一時金を支給する法案がつくられたが、国会提出のめどは立っていない。