投手にテイクバックを指導する熊本工の田島監督(左)

 春夏通じて44回の甲子園出場歴がある熊本工を率いる田島圭介監督は「投手中心に守備が安定しているチームが試合巧者だ」と語る。

 自身も投手出身で、教え子たちに制球の大切さを伝えている。教えるときのアプローチとは。

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投手は制球力が生命線

 高校野球の指導者になって、「試合は簡単に崩れる」と感じます。

 守備を鍛えても、投手が四死球などで制球を乱したら、どうしても試合が長くなってしまいます。

 私は投手出身ですが、コントロールが悪かったです。教え子たちにはその反面教師として、制球の大切さを伝えています。「四死球と長打が絡んだら、ビッグイニングになってしまうよ」と話しています。

 特に2アウトを取ってからの重要性を、練習では厳しく言っています。「2アウトからの四死球とか失策は痛いよね」と。

 プロ野球でも、2アウトから…

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