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万博会場で阿波踊りを披露する踊り子=2025年5月3日午後3時27分、大阪市此花区、米田怜央撮影
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 大型連休後半を迎えた3日、大阪・関西万博(大阪市此花区)では徳島県主催の阿波踊りイベント「世界が踊る日」があった。鉦(かね)や太鼓、三味線の音が会場を包み、ピンクや青など色とりどりの衣装を身にまとった男女が踊りを披露すると、来場者から拍手がわいた。

 イベントには同県内を中心に9団体約700人が参加。各団体が会場内の4ステージをめぐり、午後1時半から約6時間続いた。日没後にEXPOアリーナ「Matsuri」であったフィナーレでは、来場者も巻き込んで大屋根リングを模した踊りの輪をつくり、リングの理念「多様でありながら、ひとつ」を阿波踊りで表現した。

 県万博推進課によると、阿波踊りは1970年の大阪万博で披露されたのを機に世界へ広まったという。この日徳島学生合同連の連長として踊った四国大4年の笠井陸斗さん(21)は、「阿波踊りを知らない人たちにどう受け止められるか不安だったが、手拍子や声援をいただき踊っていて楽しかった」と話した。

 徳島県出身で大阪府柏原市在住の女性(75)は、55年前の大阪万博でも阿波踊りを踊った。当時の高揚感が忘れられず、今回の関西万博でも阿波踊りをやると聞いて、絶対に参加しようと決めたという。「みんなで一緒に踊り、一体化するのがたまらない。今日も踊って若返りました」

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