富山県立高校の将来像を描く「新時代とやまハイスクール構想」実施方針の素案が19日に決まった。現在34ある全日制高校を再編し、2038年度ごろまでに特色のある大中小各規模の計20校程度にする。1学年480人程度の「大規模校」1校は富山市内の県有地に新築するという。
この日開かれた県総合教育会議で審議された。素案によると、大規模校1校のほかに1学年160~280人程度の「中規模校」は15校、1学年120人以下の「小規模校」は4校を目安としている。
第1段階として28年度ごろまでに、中規模校5校程度を設置する方針。グローバル教育を充実▽情報教育を充実▽普通系学科に加え、スポーツや職業系専門科目から学習内容が選択可能▽誰ひとり取り残さない教育の実現――といった特色を持たせるという。33年度ごろまでに中・小規模校を7校、38年度ごろまでに大・中規模校を8校ほど設置するとしている。
今後、素案に対する県民の意見を募り、10月ごろには実施方針を策定する予定という。