大リーグで今季5号本塁打を放ち、松井秀喜さん(ヤンキースなど)を抜いて日本選手で単独最多となる通算176本塁打に伸ばしたドジャースの大谷翔平選手(29)。筑波大硬式野球部監督で、野球選手の動作解析を専門とする川村卓・同大教授に、大谷選手の打撃フォームについて聞いた。
――大谷選手のスイングの特長をどう見ていますか
「2018年に大リーグに移籍してから、打球に角度をつけられるスイングに変えたのが一番の進化です。『バットのヘッドを走らせる』という表現がありますが、もともと、ヘッドが返っていくスピードと、その走らせ方がうまい選手です。そうはいっても、バットを下から振り上げる軌道で球をとらえるのは、水平な軌道に比べても、ポイントが小さくなる分、非常に難しいのです」
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――それができたのは、どうしてですか?
「バットを下から出そうとす…