国内自給率が低い大豆を水耕栽培で効率的に生産する方法を、徳島文理大学(徳島市)の研究チームが開発した。老舗みそメーカーのマルコメ(長野市)と共同研究を進めて実用化を目指す。
たんぱく質が豊富で「畑の牛肉」と言われる大豆は、豆腐、みそ、しょうゆなど日本の食文化に欠かせない作物だ。しかし、国内自給率は6%(2022年)にとどまり、米国、ブラジルなどからの輸入に頼っている。
輸入大豆との価格競争などから、国産大豆の単価はコメより安い。大豆は天候の影響も受けやすく、生産者の収益が安定しないこともあって、自給率が低いとされる。
「大豆の水耕栽培というのは、どうでしょう」「理論上はできますよ」
みその原料、確保が年々難しく
水耕栽培への挑戦は23年…