スルッとKANSAI協議会のQRコードを使った共通乗車券サービス「スルッとQRtto(クルット)」のデモ。スマートフォンのQRコードをかざせば自動改札を通れる=2024年6月17日午前11時22分、阪神電気鉄道の大阪梅田駅、西村宏治撮影
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 鉄道・バスの利用や観光施設の入場がQRコードでできる共通サービス「スルッとQRtto(クルット)」が17日、大阪で始まった。

 専用のサイトから乗車券をクレジットカードなどで購入し、スマホに表示させたQRコードをかざせば駅の自動改札機を通れる。大阪を拠点とする大阪メトロ、大阪シティバス、近鉄、京阪、南海、阪急、阪神の7社の路線で使えるほか、提携先の一部の観光施設にも入場できる。

 関西を中心とした交通各社で共通乗車券などを企画・発行する「スルッとKANSAI協議会」の取り組みだ。これまで、磁気カード式の共通乗車券や、ICカード「PiTaPa(ピタパ)」などを発行してきた。

 協議会会長の堀元治・大阪メトロ常務は「QRコードは、企画段階から約5年をかけて準備してきた。今後もデジタル化などの環境変化を的確にとらえて、お客様に喜ばれるサービスを展開したい」と述べた。

 駅のQR改札は整備中のところもあるが「大阪の主要駅では対応している」(同協議会)という。(西村宏治)

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