Smiley face
写真・図版
万博会場の夢洲=2024年6月17日午後2時5分、大阪市此花区、朝日放送テレビヘリから、白井伸洋撮影

 2025年の大阪・関西万博を主催する日本国際博覧会協会(万博協会)と大阪府・市が、来場予約なしで入場できる前売り券の利用条件をめぐり、綱引きをしている。ネックになっているのは会場へのアクセスだ。

 万博協会は19日、使える日を来年4月の開幕から、8月8日までに限るとする案を公表した。だが協会の理事会メンバーでもある大阪府・市は「利用不可の日は、予約状況を見て決めるべきで、あらかじめ設定すべきではない」としていて、発売予定の10月までに調整することになった。

 紙の前売り券の発売は、6月下旬の万博協会理事会で決めた。

 昨年11月に発売した前売り券は、スマホで使う電子チケットのみで、来場日時の予約が欠かせない。万博会場が大阪湾に浮かぶ人工島で、会場アクセスに制約があり、来場者が特定の日時に集中しないようにつくったしくみだ。

 ところが、前売り券の販売は伸び悩む。「お年寄りがチケットを買えない」といった声も出て、てこ入れのため、今年10月以降、コンビニなどで紙の前売り券を売り、一部で予約なしの来場もできるようにすることを決めた。

ここから続き

 そんな予約なし券を使える時…

共有