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大阪桐蔭の内海竣太
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 (29日、秋季大阪府大会5回戦 大阪桐蔭7―0八尾)

 秋の府大会を5連覇中の大阪桐蔭に、また楽しみな選手が出てきた。スタメンで唯一の1年生、内海竣太だ。

 「6番・右翼手」で出場した左打者は1点リードの二回、第1打席でいきなり二塁打を放ち、追加点を演出した。四回に中前安打をマークすると、七回は左犠飛。1四球を含む2打数2安打1打点と活躍した。

 「先発に1年生が1人で、プレッシャー、緊張はあったけど、しっかり振って、1本目(の安打)で気持ちも楽になりました」

 今大会の全試合に起用している西谷浩一監督は「下級生なんで、思い切ってやってくれたらいい。何にも言っていないです」と背中を押す。「バッティングに非凡なものを持っている。まだまだですけど、使いながら育てたい」

 明大でプレーする兄・優太さんは、広陵(広島)時代に18歳以下の高校日本代表で4番を打った強打者だ。

 広島で育ち、「兄から(広陵に)誘われたこともあったが、最後は自分で選んだ」。2018年に甲子園の春夏連覇を達成した大阪桐蔭をテレビで見て、根尾昂(現中日)らにあこがれた。

 身長176センチ、体重73キロ。ミート力に自信があるといい、「地元を離れて、自分の力を発揮したいなと思った」。

 甲子園で春夏通算9度の優勝を誇る大阪桐蔭は、今夏の全国選手権2回戦で小松大谷(石川)に完封負けした。

 その試合で先発した森陽樹(2年)は新チームでは背番号1を背負い、この日、7回コールド勝ちするまで11奪三振、無失点と圧倒した。

 内海は入学した当時、「投手のレベルがとても高くて、初めて見た時は驚いた」。ただ、今はあこがれではなく、3季連続の甲子園に向けて、チームの戦力として何ができるか考えている。

 「まずはこの大阪大会で優勝して、近畿大会でも自分のバッティングを生かせるように頑張りたい」(室田賢)

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