モンゴルを訪問中の天皇、皇后両陛下は11日、首都ウランバートルの国立中央スタジアムで、最大の祭典「ナーダム」開会式に出席した。騎馬隊によるパフォーマンスが披露され、宮内庁によると、両陛下はアクロバティックな馬の演技に非常に感動した様子だったという。
ナーダムはモンゴル文化を象徴する祭典の一つで、毎年、中華民国から独立した「革命記念日」の7月11日から3日間にわたり開催。外国のゲストが招かれることはまれで、両陛下の出席は友好を示すモンゴルの気持ちの表れという。祭典では競馬、相撲、弓と、羊のくるぶしの骨を指ではじいて的に当てるシャガイの競技があり、参加者は国内各地から集う。
両陛下はフレルスフ大統領夫妻らと貴賓席に着席。開会式では騎馬隊の行進、大統領のあいさつに続き、約2500人の地元の人たちが「永遠に輝くモンゴル」をテーマにしたパフォーマンスを披露。両陛下は双眼鏡を使うなどして熱心に鑑賞し、笑顔で感想を語り合う様子もみられた。
開会式の後、両陛下は弓競技の会場を訪れ、男性と女性の競技者の実演を見守った。その後、両陛下は大統領のすすめでシャガイを体験。皇后さまは一番得点の高い的に当て、会場から拍手があがったという。