対馬丸事件の犠牲者を悼み「小桜の塔」を訪れた天皇、皇后両陛下と愛子さま=2025年6月5日、那覇市

 戦後80年にあたり天皇、皇后両陛下が19日午前、広島訪問のため羽田空港から特別機で出発した。広島では原爆死没者を悼み、被爆者と懇談する。両陛下は毎年の原爆投下の日にはご一家で黙禱(もくとう)するなど、心を寄せてきた。広島訪問は即位後初めてとなる。

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 両陛下は4月に硫黄島、6月初旬に沖縄と、太平洋戦争末期の激戦地となって、民間人を含め多数の犠牲者が出た地を訪問。今回の広島に続き、9月には長崎を訪問する見通しで、慰霊と記憶継承の旅が続く。

 今回の広島訪問では、広島空港に到着後、広島市の平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑に花を供え、原爆投下の被害の痕跡が残る「被爆遺構展示館」を視察。その後、広島平和記念資料館を訪れ、被爆者と懇談する。

「戦争知らない世代に、歴史が正しく」

 20日は77人が犠牲になっ…

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