国立沖縄戦没者墓苑で供花した天皇、皇后両陛下と長女愛子さま=2025年6月、沖縄県糸満市、上田幸一撮影

 天皇、皇后両陛下は15日、日本武道館(東京都千代田区)で開かれた政府主催の全国戦没者追悼式に出席した。足を運ぶ遺族も半数が戦後世代となった終戦から80年の節目。天皇陛下はおことばで、これまでと同様「深い反省」に触れるとともに、「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ」とこれまでにない表現で継承への思いを述べた。

 天皇陛下は65歳、皇后雅子さまは61歳。両陛下は戦後生まれとして折に触れ、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に「悲惨な体験や歴史が伝えられていくことが大切」との考えを述べてきた。「語り継ぎ」という今回のおことばには、両陛下のこうした思いが反映されたとみられる。

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 両陛下は節目の今年、硫黄島(東京都小笠原村)、沖縄、広島もめぐり、戦争を経験した人びとや、平和学習を担う若い世代と直接言葉を交わしている。23歳の長女愛子さまも沖縄のほか、9月に訪問予定の長崎にも同行。戦後80年の慰霊と継承の旅を続ける。

 政府主催の全国戦没者追悼式…

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