地球観測衛星「だいち4号」が7月1日にH3ロケットに載せられて打ち上げられる。開発・製造した三菱電機は昨年、「だいち3号」をロケットの打ち上げ失敗で失っている。2基の開発に携わった女性技術者は、「3号が果たせなかったものを4号が果たしてくれるに違いない」と祈る。
3月、人工衛星をつくる鎌倉製作所(神奈川県鎌倉市)で4号はコンテナに収まり、種子島宇宙センターに船で運ばれていった。
設計担当部門の課長で、打ち上げをつくばで見守る予定の笠間縁(ゆかり)さんにとって、8年かけてつくり上げた衛星はこの日で見納めだった。
「子どもを送り出す感じだった」。笠間さんはこう振り返った。
■静まりかえった管制室、思い…