(19日、第107回全国高校野球選手権大会準々決勝 関東第一―日大三)
昨夏の甲子園大会で準優勝だった関東第一(東東京)は、2年連続の4強入りをかけて日大三(西東京)との東京勢対決に挑む。
甲子園での東京勢対決は2010年夏の3回戦で関東第一が10―6で早稲田実を破って以来、15年ぶり4回目となる。
昨夏の甲子園大会で、関東第一は堅守が光った。特に印象的だったのが、神村学園(鹿児島)との準決勝でのビッグプレーだ。
2―1で迎えた九回2死一、二塁の守りの場面。神村学園の代打・玉城功大の鋭い打球が二遊間を抜けた。関東第一の中堅手・飛田優悟は前進して、本塁へ球を送球した。
ボールはノーバウンドで捕手のミットに届き、タッチアウト。試合終了となった。
「奇跡のバックホーム」とも呼ばれたこのプレー。ただ、関東第一を率いた米沢貴光監督(49)は「課題も浮き彫りになった」と振り返る。その理由を聞いた。
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チームの大切な約束
中堅手の飛田の本塁へのストライク返球で、結果的にアウトになり、関東第一は決勝に進むことができました。
ただ、あの試合は偶然が重なって勝ったという側面もあります。極限状態の中で、選手たちはチームの大切な約束を忘れていたのです。
あのバックホームのとき、選…