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旭堂南龍さん

 生まれも育ちも大阪だけど、奈良まほろばソムリエの合格者。テレビでは奈良県内各地で体当たりリポートもいとわず。講談師の旭堂南龍さん(44)が、細く長く続く奈良との縁を語った。

 ――奈良テレビの情報番組「ゆうドキッ!」に2011年からレギュラー出演されています。

 この世界に入ってから、ケーブルテレビのeo光(イオひかり)の番組「生まれたるは関西」に09年から出させていただいて。大学の同級生がスタッフにいたんです。それを、たまたま奈良テレビのプロデューサーの方に見ていただいたんです。

 ――奈良ソムリエになったのは。

 番組ディレクターの「講談師やから、奈良の歴史もいろいろしゃべれるでしょう」という話から、「奈良検定を受けませんか」となって。年に1度しかない試験を2級から3年連続で受けて、3年目でソムリエに合格して。

 ものすごいプレッシャーです。当時は正月明けに試験があるんですよ。だから忘年会新年会全部キャンセルせなあかん。みんながわいわい騒いでるときに、ずーっと奈良の歴史を暗記して。

 奈良テレビはいっぺん降板したんですが、コロナ禍のころまた戻らせていただいて。いまは「ゆうドキッ!」の火曜日に出演させていただいてます。

 ――奈良市の観光大使も務めています。

 奈良ソムリエの先輩方が「講談師でありながらソムリエを取得されて、せっかくやから推します」って言うていただいて。それから講談で色々させていただいてます。任命式にあたってお披露目の会を開いてもらって、平城宮跡を残した植木職人、棚田嘉十郎の話をさせていただきました。

 ――講談で奈良の読み物といえば。

 「太平記」ですね。楠木正成と、後醍醐天皇の息子の大塔宮護良親王の物語が、吉野、十津川にずーっと残されていて。

 川上村の金剛寺で2月の寒い…

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