開幕まで10日を切った大阪・関西万博。山下真・奈良県知事は3日の定例会見で、県がかかわる催事について具体的な内容を紹介し、「2800万人に奈良をPRできる好機」と意気込みを語った。
県などでつくる実行委員会は、4、5、9月にイベントを開催。4月15~26日の「ALL NARA MARKET」では県内39市町村を三つに分け、4日ごとの交代制でブースを設置する。「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録に向けたPRとして、古代衣装の体験や木簡のストラップ作りを企画するほか、「奈良県の宝物」として葛湯や番茶、薬草の入浴剤などを展示する。山下知事は初日の15日に来場者を出迎えるという。
5月27~29日の「ALL NARA FESTIVAL」では、エキスポアリーナの大舞台で「春日若宮おん祭」の再現や、能楽のパフォーマンスを披露する。山下知事はおん祭について、「京都の三大祭りに匹敵する歴史と伝統があると思うが、認知度が高くない。国内外にPRしたい」と期待を寄せた。
併設の小ステージでは27日に書道家が万葉集をモチーフにパフォーマンスを行う。28日は食をテーマに、柿の葉ずしや大和茶、県内で近年ブームとなっているかき氷を紹介。29日は酒文化に焦点をあて、古代酒を復元する取り組みを伝え、試飲も予定する。
9月12~25日の「ALL NARA HARMONY」では、河瀬直美監督プロデュースのパビリオンで、河瀬さん監修の動画の放映や、1970年の大阪万博で設置された「万博ピアノ」のミニコンサートがある。
前売り入場券の販売不振、パビリオン建設の遅れなどが懸念される状況だが、知事は「答える立場にはない」とコメントを控えた。その上で、「2800万人が訪れる試算もある。奈良県をPRできるまたとない機会に魅力をアピールしたい」と語った。
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一方、県が募集したボランティアで、不採用を通知した76人の採用を改めて決めた件では、山下知事は「モタモタしていたという意味ではおわびを申し上げたい」と述べた。
イベントの詳細はウェブサイト=QRコード=で確認できる。