ジェンダーを動機として女性を標的にする殺人に抗議するデモ=2024年11月23日、パリ、宋光祐撮影

 ミソジニー(女性嫌悪)を背景に女性の襲撃を計画したとして、フランスの国内治安総局(DGSI)は2日までにテロ共謀罪の疑いで、仏南東部サンテティエンヌの男子高校生(18)の身柄を拘束した。仏メディアが同日伝えた。女性嫌悪を動機とするフランスで初めてのテロ事件だという。

 AFP通信によると、容疑者の高校生は6月27日、仏国内のテロ対策を中心とする情報機関DGSIに自らが通う公立高校の近くで拘束された。カバンの中にナイフを2本所持しており、女性を襲撃する計画を立てていた疑いが持たれている。テロ事件を専門とする検察当局が1日、本格捜査を始めた。

 仏紙パリジャンによると、容疑者の男子高校生はSNS上で男らしさを主張し、女性を憎悪する「男性主義」に共感し、「インセル(非自発的な独身者)」と呼ばれる運動のメンバーだと主張していたという。

 インセルとは自分に恋愛や性…

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