福島県の相双(そうそう)地方で1千年あまりの歴史がある「相馬野馬追(のまおい)」が24~26日に開催される。今年から「未婚の20歳未満」という女性騎馬武者の参加条件が撤廃され、20歳以上の女性8人が出場を申し込んだ。「念願がかなった」「あの感動を再び」。初陣も経験者も、甲冑(かっちゅう)姿での疾走を待ちわびる。
「念願がかなってうれしい。神旗をとりたい」
神奈川県松田町からかけつけるネイリスト船迫(ふなば)有夏(ゆか)さん(36)は初めての出場になる。生まれ故郷の福島県浪江町で11日に開かれた地元の「出陣式」に初めての甲冑姿で参加すると「身が引き締まった」と語った。
高校時代まで浪江町で育ち、相馬野馬追をずっと見てきた。「夏といえば野馬追という感じだった」。馬は好きだったが、乗馬経験はなく、馬を飼ってもいなかったので、出場することはなかった。
6年前、神奈川県の自宅近く…