「姫路みなと祭海上花火大会」が14日夜、姫路市飾磨区の姫路港であり、多くの観客を魅了した。打ち上げた花火は前年比2倍の約1万発にのぼった。
県内唯一の打ち上げ花火メーカー「三光煙火製造所」(姫路市)などが、港内に二つの台船を浮かべて打ち上げた。
放射線状に光線が広がる「八方咲(はっぽうざき)」、時間差で多色に変化する「グラデーション」などを交えた速射連発の花火「スターマイン」を披露。東京タワーに匹敵する高さ約330メートルに上昇する真円の10号玉(尺玉)も連発し、会場は大きな拍手と歓声でわいた。
今大会は、会場内の観覧席が初めて全席有料になり、約3万5千人分の席が完売した。昨年は一部の無料席に観客が殺到し、事務局の市は「安全面を考慮し、場内はすべて有料にした」と説明。設営費や警備費などの高騰も影響したという。
関西では1万発を打ち上げる花火大会は少なく、県内でも最大規模になった。市は「関西ナンバーワンの大会に育てていきたい」としている。